デイ・ケア・プログラムについて
デイ・ケアでは何か行われるのであろうか。アルコールのデイ・ケア・プログラムは、各医療機関によって違いがある。アルコール依存症者は、時間に暇ができると飲酒し
てしまう人がいるため、1日に暇な時間を作らない形で、例えばミーティングを何回も行ったりと、スケジュールを組んでいる医療機関もある。だが高田馬場クリニックの場
合は、そういった方針とは異なる。
様々な治療プログラムで日中の時間を埋める形を取ると、患者は時間の使い方をプログラムに依存するようになりやすい。そうなると自分自身で時間の過ごし方を決めてい
く姿勢が損なわれてしまうことがある。当クリニックでは、デイ・ケアの時間(午前10時から午後4時まで)の初めと終わりの1時間に全員で行うプログラムを設定している
。その他の時間は、患者各自が自分でスケジュールを決め活動している。
デイ・ケア・プログラムの内容は、毎週金曜日に行う「運営ミーティング」によって、全員の希望を出し合いながら決められるが、おおよそは曜日によって固定化している
。ここでは主なプログラムの内容とその中でのエピソードを紹介したい。
本文中の「高田馬場クリニック」は現「慈友クリニック」となっております。